7期生同窓会幹事会が作られた、高校再編化への資料です。
以下一部抜粋
はじめに
平成30年6月8日、奈良県教育委員会は「県立高校適正化実施計画(案)」を発表しま
した。翌9日の新聞各紙では「県立高、3減の30校、奈良は平城跡地に移転」(奈良新聞)、
「7県立高再編へ」(朝日新聞)、「県立高33→30校再編へ、適正化考える時期」(読売新
聞)、「県立高30校に再編、奈良、平城跡地に移転」(毎日新聞)と報じられ、少子化対策の
ために3校減らすことを中心に大きく報じられました。
3校減とは、①西の京高校・平城高校・登美ケ丘高校の3校を、国際高校(登美ケ丘高校の
校舎)・県立大附属高校(西の京高校の校舎)に再編し1校減、②大淀高校・吉野高校を合併
して1校減、③大宇陀高校・榛生昇陽高校を合併して1校減、ということです。大淀高校・
吉野高校・大宇陀高校・榛生昇陽高校は、少子化に伴う定員割れ深刻で、地域性を考慮しつ
つ設備を活かした再編が必要とされ、結果4校の校舎はそのまま使用したまま2校に再編し
ます。つまり、校長が2名減りますが、学校は地域にそのまま残るので、単純に2校減った
わけではありません。一方、平城高校は、県の学校評価総括がA判定5校のうちの1校で、
例年の志願者数も多い高校ですが、今回の適正化(案)では、実質的にただ1校の閉校の対
象となりました。
耐震工事が完了している平城高校は閉校後、その跡地を耐震化がされていない奈良高校が
移転して使用するという計画が、適正化(案)に盛り込まれています。毎日新聞では、学校
は単なる授業の場ではなく地域の住民活動や文化の拠点であり、特に平城高校では生徒らが
地域イベントに積極的に関わり、高齢化が進む地域の活力となってることなどを指摘し、平
城高校を閉校する「決定プロセス不透明」と批判しています。奈良新聞では「大人の事情で
平城高校が追い出される」(平城高校3年生)、「平城高校との約40年間の関係がなくなって
しまう。地元への説明がなかった上に、奈良高校を移転するのはいやらしいやり方」(朱雀自
治連合会長)といったコメントが掲載されているように、奈良高校の移転が先にあって、その
ために平城高校が閉校されるのではないか、という憶測が広がっています。
この適正化(案)は、発表されてわずか10日後の6月18日に、奈良県議会に上程され
ました。教育長が「県民への説明責任を果たしていきたい」(読売新聞)と言ったのとうらは
らに、県民に対して十分な説明をする時間がないまま、7月3日には採否が問われます。教
育長は「学校の歴史や卒業生の心情をくみたいという思いはあるが、県立高の適正化を考え
る時期に来ている」(読売新聞)とのことですが、今なぜ、どのような適正化が必要なのか、
今一度、適正化(案)を読み返す必要があるでしょう。
奈良県の次世代を担う人材を育成するために、県教委が何を目指しているのか理解し、県
民あるいは県議会がどのような選択をすべきなのか、一緒に考えてみましょう。
0コメント